失敗しないポイント

人事制度で失敗しないためには、いくつかのポイントがあります。以前にも言いましたが人事制度は道具です。良い道具を手に入れたからと言って、そこに置いておくだけでは場所を取るだけの邪魔な存在でしかありません。道具は使うからこそ意義があります。人事制度も導入するだけで満足するのではなく、正しい運用をすることで成果を生み出します。

人事制度は、従業員をやる気にさせて成長を促し、結果として良い業績を上げることが目的です。ですので、仮に古い制度であっても、きちんと運用すればそれは良い制度になり得ます。新しい制度が常に良いとは限りません。導入の前に、その制度が自社にマッチしているかを良く検討しましょう。

制度自体はできるだけシンプルな方が望ましいです。極端な話、社外の人でも説明を受ければある程度理解できるほどにシンプルであるのが良い制度です。シンプルで理解が容易なら、従業員もその制度を理解し、納得することができます。人事担当の部署の人間だけが理解できる制度は運用が難しいため、成果を上げるどころかむしろ会社の足を引っ張る制度になります。

人事制度を利用したリストラは、古今東西どこの会社も使ってきましたが、人減らしのための方便に使っては本末転倒です。業績の低下は従業員の責任ではなく、市場の縮小や商品のライフサイクル、事業領域の問題の方が大きく、その責任は経営者が負うべきです。リストラとは、日本では従業員の首切りという意味合いで使われていますが、本来の意味は経営の再構築を意味します。 真の意味で行うリストラには、人事制度の適正な運用が不可欠であることを肝に銘じておきましょう。